南麻布富士見町会

町会の沿革

《概 要》
町の大部分は、傾斜地で江戸時代までは町屋の発展はなかった。延宝年間(1673~1681)には、徳川幕府の薬草園があったようで、周辺は武家地や麻布村の畑が入り混じっていたようである。元禄11年(1698年)頃、徳川将軍綱吉の別荘として白金(しろかね)御殿が建てられた。場所は現在の明治通り沿い四の橋北側地、薬園坂から新坂に及ぶ元花畑の跡地を薬草園として使われていた場所に建てられた。その期に薬草園は小石川に移設された。富士山(2013年世界遺産登録)がよく見えたので富士見御殿とも言われた。これが町名の富士見町の名前の由来と言われている。因みに富士見御殿の鎮守として、富士見稲荷なるものがあった。御殿は二年で焼失しその後、稲荷は往時 酒井家の脇、新富士見坂近く(現在のドイツ大使館敷地内)に移設された。時が下り現在ご神体は広尾神社に合祀されている。祠だけが今も大使館内に現存しています。麻布の名前は、諸説あるようですが古くは阿佐布、麻生、浅府、安座部と書かれていたようです。が、「麻布」表記は、正徳3年(1713年)頃から一帯が「町方」に指定され町奉行の管理下に置かれて以降であるとの記載が「文政町方書上」にあります。由来は種々あり、確たる確証が見いだせない。

『富士見町名の誕生』
明治2年の町地合併・整理、明治4年に東京市の区分けに伴って、明治5年に「麻布富士見町」の町名が誕生した。この町名は前記、白金御殿から富士山がよく見え、富士見御殿の名称から取られたことは言うまでもない。昭和50年ごろまでは、町内の富士見坂からも富士山がよく見えていた。明治7年1月の記録によると、当時は戸数48戸、住人189人とある。

『富士見町会の誕生』
明治33年に東京府が衛生組合の結成を指示したことに端を発し、町会の前身らしきものが設立された。その後、明治37年~38年の日露戦争の勃発により、町内からも出征兵士が出て、その歓送会などで親密な住民組織が形成されていった。大正5年頃には、氏神である氷川神社の祭礼に際して、睦会組織が出来た。大正12年9月に関東大震災が発生したが、富士見町はほとんど被害がでなかった。その震災直後から、睦会や青年団・自警団などが主体となり町会組織を作る機運が高まり、大正12年11月15日に富士見町会創立総会が開催された。そして初代町会長に岡崎菊次郎氏が選出された。当時会員数424世帯、隣組36、住民数は記録がないが、関東大震災のときに本村小学校に避難した住民は、2757人とのことであった。町会内を5区にわけて、各区に2名の理事を配して、毎月10日に定例会議を開催するなど、現在の町会運営の基礎が定められた。

『南麻布富士見町町会会館の建立』
昭和20年ごろまで、現在地に交番があったが、その後、富士見町にその跡地が貸し与えられ、そこに木造平屋建(年月不詳)が建立された。これが富士見町会会館の始まりであり、その後、昭和35年頃に木造モルタル平屋建てに改装された。そして、昭和59年4月に木造2階建ての町会会館に建て替えられた。平成20年になり、建物の耐震性などの問題があり、新町会会館の建て替え問題が議題に上ってきた。そして、今後50年の耐震・防災対策を見据えて、鉄筋構造の町会会館構想が出来あがった。おりしも、フランス大使館の老朽化による建て替え事業の話が出た際、周辺道路整備なども含めた街づくりが現実味をもって取りざたされた。フランス大使館建て替え事業の主管企業体としての竹中工務店・三井物産・野村不動産の共同企業体が設立された。その企業体との連携の下、地域住環境の整備など、2年にわたり、南麻布富士見町会役員メンバーと竹中工務店設計チームとの話し合いを多数回にわたって行い、現在の新町会会館の具体化に向けた作業が開始された。そして平成23年5月、鉄筋コンクリート造り、地上2階、地下1階のモダンな建物が、現在地に出来あがった。南麻布富士見町会のシンボル誕生である。平成23年5月7日に建築主(南麻布富士見町会)完成内覧会、同年5月20日 新町会会館・神事お披露目をへて平成23年5月21日 町会住民一般にお披露目会が盛大に行われた。

『南麻布富士見町会に名称を改称』
平成5年3月に、第11代会長・鈴木敏町会長の提案により、総会にて『南麻布富士見町会』に名称の変更が行われた。

『南麻布富士見町会の法人化』
平成19年、長年の懸案であった、町会法人化が南麻布富士見町会会員の総意で提案され、臨時総会を開催して町会法人化に向けた趣旨説明が行われた。そして、定例総会での討議および採決を経て、町会法人化案が採択された。第13代清原元輔町会長により、港区に対して、地縁による団体としての法人化申請が行われた。平成20年2月29日、港区長から、地縁による団体法人として認可され告示された。このことにより、町会会館の土地および建物が、町会と言う法人格をもった南麻布富士見町会の所有であることが法務上からも登記された。

歴代町会長

初 代  岡崎 菊次郎  大正15年11月15日~
2 代  福永 文七
3 代  北村 寿郎
4 代  岡本 貫一
5 代  鈴木 民治
6 代  橋本 又治郎
7 代  石井 実
8 代  熊谷 始
9 代  橋本 義夫
10 代  松本 福太郎   昭和39年4月~昭和45年3月
11 代  鈴木 敏    昭和45年4月~平成 5年3月
12 代  西尾 慶治   平成 5年4月~平成19年3月
13 代  清原 元輔   平成19年4月~現在

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